グーグル、全てのクッキー機能排除は逆効果と主張 批判の声もPhoto:Reuters

 ウェブサイトの利用者を追跡する「クッキー」機能を制限するため新たなツールを提供するとしていたグーグルが、すべてのクッキーを完全に阻止することは個人情報保護に逆効果となる可能性があるとして、それ以上の対応は取らないことを示唆した。

 同社が公式ブログに先週掲載した方針には個人情報擁護派から批判の声があがり、グーグルの「クローム」ブラウザーもアップルの「サファリ」やモジラの「ファイヤーフォックス」のようにクッキーについて厳しく制限するべきだとの指摘を受けている。

 グーグルはブログ上の投稿で、クッキーを完全にブロックすれば利用者を追跡するためにもっと悪質な方法が編み出されるきっかけになるだろうと主張。

 グーグルはまた、個人情報保護対策を緩めることなくパーソナライズされた広告を表示できる「プライバシーサンドボックス」と呼ばれる新たな技術を試していると述べた。

 業界関係者の一部はグーグルがクッキーを段階的に廃止する方向で進んでいると見ていたため、今回の発表は驚きをもって迎えられている。プリンストン大学でコンピューターサイエンスを教えるジョナサン・メイヤー准教授は、「クッキーをブロックすることが個人情報にとって悪いことだとするのは、完全に不誠実な考え方だ」とした。

(The Wall Street Journal/Patience Haggin)