米たばこ大手のフィリップモリス・インターナショナルとアルトリア・グループが合併に向けた協議を進めている。交渉は進んだ段階にあり、売り上げ縮小で苦戦する大手2社を再統合する大型案件となる可能性がある。  両社は「マルボロ」をはじめとする同一のブランドを展開。マルボロは米国市場ではアルトリアが、その他の市場ではフィリップモリスが販売している。合併すれば時価総額2000億ドル(約21兆1000億円)超の巨大企業が誕生する。  だが両社はたばこの売り上げ減少に直面している。成人の喫煙率低下に加え、喫煙者の一部が新興企業ジュールなどの電子たばこに切り替えているためだ。