米アップルは28日、スマートフォンなどで使う人工知能(AI)搭載の音声アシスタント「Siri(シリ)」と利用者のやりとりの録音を自動保存する慣行を打ち切ると表明した。個人情報の管理強化が目的と見られる。アップルは同日付のブログで「高い理想を完全にはかなえていないと認識するに至った。そのことに謝罪する」と述べた。アップルの契約業者が医療情報などの内密な情報を定期的に聞き取っているとの英紙ガーディアンの報道を受けて、アップルはSiriとユーザーの音声でのやりとりを業者に聞き取り・分析させる慣行を一時的に中止していた。アップルはこの日、Siriのやりとりの録音を初期設定で保存しないことなど、ソフトウエアを変更・更新して今秋プログラムを再開する予定を示した。