マイク・ポンペオ米国務長官は、イエメン暫定政権と南部の分離独立派「南部暫定評議会(STC)」に対し、同国南部の統治を巡る対立を解消するよう求めた。サウジアラビア主導の連合軍はイエメン内戦終結を目指しているが、両者の対立が障害となっている。STCはイエメン北部では、米軍が支援する連合軍に暫定政権軍と共に参加し、イランが後ろ盾の反政府武装組織フーシ派と戦っているが、南部地域の分離・独立も主張している。暫定政権とSTCはたびたび衝突している。STCは3週間前、暫定政権が拠点を置く湾岸都市アデンを掌握した。28日にも戦闘が起こり、双方が同市を制圧したと主張する事態となっている。こうした衝突は連合軍内部の深刻な対立をあらわにし、分裂につながる恐れもある。