日韓対立で大喜びなのは
習近平である

 というわけで、文の愚かな行動のおかげで、日本は情報戦の劣勢を挽回することができた。しかし、「大局的視点」も持っておく必要があるだろう。

 それは、東アジアの安全は、「中国、ロシア、北朝鮮陣営vs日本、アメリカ、韓国陣営」のバランスで成り立っているという事実だ。日本と米国は同盟国であり、米国と韓国も同盟国である。そして、米国の同盟国である日本と韓国の争いを一番喜ぶのは、いうまでもなく習近平である。

 イギリス在住のジャーナリスト木村正人氏は、ヤフーニュース8月23日で、「GSOMIA破棄」に関するビピン・ナラング准教授(マサチューセツ工科大学准教授)の意見を紹介している。

<「東アジア2019」
(1)韓国は日本より北朝鮮と良好な関係を持っている
(2)トランプ氏は韓国の文大統領より北朝鮮の指導者、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長氏から話を聞くのを好んでいる
(3)中国の習近平国家主席は笑いが止まらない
(4)金正恩氏は自分のツキが信じられない。なぜなら、まだ軍縮に取り組んでいないからだ

 特に(3)と(4)を忘れてはならない。日本と米国は、習近平を喜ばせすぎないよう、「文が大統領を辞めた後の韓国に親日、親米政権が立つよう」努力すべきだろう。