米労働省が6日発表した8月の雇用統計では、雇用が安定したペースで拡大していることが示された。世界経済の減速傾向が強まり、国内製造業部門が低迷しているにもかかわらず、景気は堅調に推移しているもようだ。8月の非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比13万人増加した。失業率は3カ月連続で横ばいの3.7%となり、ほぼ50年ぶりの低水準にとどまった。平均時給は前年同月比3.2%増加し、伸び率は直近のピークだった2月の3.4%を下回っている。8月の雇用統計は全体的に市場予想をやや下回る内容となった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は就業者数が15万人増、失業率は3.7%だった。