また同資料には、大型の自動車と大型以外の自動車等が起こした踏切事故における乗務員・乗客の負傷者の発生割合についても書かれているが、大型車が起因となる場合は83%負傷者が発生するのに対し、大型車以外の場合は32%しか負傷者が発生しないというデータも出ている。

 ここで踏切の姿を思い起こしてみてほしい。踏切は、たった1本の遮断桿で道路交通と鉄道を遮断している。人もクルマも、その棒を越えて線路内に入ってはならない。しかし、この棒は押すことも引くこともできるし、潜ることも容易にできる。

 だから、今回のような大きな事故も容易に起こりうるのだ。

1両目にいた乗客は
どのように脱出したのか

 1両目に乗っていた方によると、1両目が右に大きく傾き、2両目に続く貫通路は通れなかったため、傾いた側の下側の隙間から車外に避難したという。

 もし1両目が完全に横転していたら、どうなっていたのだろうか?

 この場合、左右が天井と床面になり、逃げ場はなくなる。つまり、上面に窓やドアがある状態になるわけだ。車両により違いはあるものの、上面の窓やドアまでの高さは2.5~2.8mあり、登って脱出することは困難である。