米アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、アルファベット傘下のグーグルは、病院向けのデータ保存とソフトウエア開発で連携する方向で合意する見通しだ。3社は医療やクラウド分野でしのぎを削っている。グーグルは10日、大手総合病院メイヨー・クリニックの医療・遺伝子・財務データの保存で10年間の契約を結んだと発表する予定。医療施設運営のプロビデンス・セントジョン・ヘルスは7月、データ保存でマイクロソフトとの合意を発表。同月末には電子カルテサービス大手のサーナー・コープが、アマゾンのクラウド事業、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とクラウド保存に関する合意を発表していた。病院システムや企業の幹部からは、ヘルスケア企業のデータや専門知識とハイテク大手のコンピューティング技術やエンジニアリングのノウハウを互いに持ち寄ることで、新たなソフトウエアを共同開発するだろうとの指摘が上がっていた。メイヨーのクリス・ロス最高情報責任者(CIO)は「グーグル単独ではできない。われわれも単独ではできない」と述べた。条件は明らかにされていない。
グーグル・アマゾン・MS、病院データ管理で連携へ
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