米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは10日、技術職の435人を削減したことを明らかにした。同社は黒字化へ向け市場の圧力に直面する中、人員削減を続けている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手した社内文書によると、今回は製品部門の170人およびエンジニアリング部門の265人をレイオフした。両部門を合わせた従業員全体の約8%に相当する。レイオフの対象は約85%が米国内の従業員。さらに、両部門の一部チームを対象とした採用一時凍結を解除した。ウーバーは世界全体で2万7000人余りのフルタイム従業員を抱えている。創業当初の急拡大戦略がその主な背景だ。ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は社内文書で、「ある時が来れば、より大きなチームがよりよい業績を意味するわけではなくなる」とし、「逆に、大きいほど動きが鈍くなることが多い。意志決定がより遅くなったり、権限の体系が曖昧になったりする上、優先順位を付ける難しい取り組みをせず全てにイエスと言う傾向が出る」と述べた。