欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は一向に上向かないインフレ率の押し上げに向けてあらゆる手を尽くすと述べていたが、12日の理事会ではまさに有言実行してみせた。ECBはマイナス金利の深掘りに加え、新たに資産買い入れ策を再開。主にユーロ圏の銀行支援を狙った複数の措置も発表した。発表を受けてユーロは急落。国債利回りも大幅低下し、独10年債利回りは8ベーシスポイント(bp)、イタリア10年債は20 bp超それぞれ低下した。だが、投資家が金融緩和策の詳細をいったん消化し、会見でドラギ総裁からこれ以上の「ごほうび」は飛び出さないと分かると、こうした金融市場の反応はすぐに巻き戻された。以下、ECBの政策決定に関する5つのポイントをまとめた。
ECB金融緩和策、知っておくべき5つのポイント
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