ハッカーはSIMカードに組み込まれたソフトウエアのぜい弱性を利用して携帯電話の位置情報を取得しており、数億台の携帯電話がぜい弱性を抱えたSIMカードを使用している。モバイル端末の最も重要なハードウエアを標的にした新手のスパイウエアが検出された。ダブリンに拠点を置く通信企業向けセキュリティー会社アダプティブ・モバイル・セキュリティーは、少なくとも2年前からハッカーがこの技術を利用してメキシコ、コロンビア、ペルーの携帯電話を追跡していたことを突き止めたと明らかにした。世界各地で現在も使用されているSIMカードが依然としてぜい弱性を抱えているという。アダプティブのケイサル・マクデイド最高技術責任者(CTO)は「(携帯電話)ネットワークでこれまで見た中では最も高度な攻撃だ」と述べた。