――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  サウジアラビアで14日、極めて重要な石油施設が攻撃を受けた。世界のエネルギー市場が短期的に動揺することはまず間違いないが、今回の攻撃は長期的にも気がかりな意味を持つ。  1970年代に起きた2度の石油危機以来、エネルギー安全保障を担う政府関係者はエネルギー生産と輸送の要衝の一つが意図的に攻撃されることを恐れていた。想定されていたのはホルムズ海峡などの海上交通路(シーレーン)への攻撃だが、今回、攻撃を受けたアブカイクの施設はおそらくそれ以上に重要かつ脆弱だ。