橋本雅博(はしもと・まさひろ)
住友生命保険相互会社 取締役代表執行役社長。兵庫県出身。1979年東京大学経済学部卒、同年住友生命保険入社。武蔵野支社長、調査広報部長、勤労部長などを経て、2006年執行役員、07年常務取締役、12年代表取締役専務執行役員、14年4月から現職

橋本 そういうチャラ男の存在って、すごく大事なんです。ただ、チャラ男は組織の中に自然発生的に生まれるものであって、無理矢理つくるのは不可能。時間と機会を与えてあげると、一定数のチャラ男が出てくる。そのチャラ男と社内の「根回しおやじ」みたいな人がくっつくと、ビジネスにおいてイノベーションが起こると(笑)。

小室 ナイス・コラボレーションですね(笑)。

橋本 これは私の説じゃなくて、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が語っていたことですが、私の実感とも合致しています。わが社においても、まさにそのコラボレーションからイノベーションが起きて、業界の常識を覆す商品が生まれたわけです。

働き方改革を推し進めたら
人材にも多様性が生まれた

小室 つまり、住友生命は働き方改革を推し進めてきたことによって、働き方の多様性を受容した結果、人材にも多様性が生まれてきたと。その多様な人材が、社内にはない発想で「Vitality」という商品を探し当ててきたということですね。やっぱり全員が同じ色に染まってしまうと、何回議論しても「今のビジネスが正しい」となってしまう。そこが日本でイノベーションが生まれにくい大きな理由だと思うんです。

橋本 だから、私は「会社人じゃなくて社会人をつくろう」と言っています。内に閉じこもる会社人ではなく、別の世界を知る社会人をつくることが大切。まあ、全員がチャラ男だと、それはそれで困るんですが(笑)。

小室 全員は困りますね(笑)。でも、素晴らしい。