中国当局が南部の広州で米宅配・航空貨物大手フェデックスの操縦士の身柄を拘束したことが分かった。米中の貿易摩擦が激化する中、華為技術(ファーウェイ)の荷物の誤配などで既に中国の厳しい監視にさらされている同社に、さらなる圧力が加わった。複数の関係者によれば、12日に拘束されたのは米空軍元パイロットのトッド・ホーン氏。フェデックスのアジアのハブ(拠点空港)である広州からアジア各地への貨物便を飛ばした後、自宅のある香港への便に搭乗するのを待っていた際に拘束された。フロリダ州ナイスビルのホーン氏の家族の代理人は、同氏が拘束されたことを確認した。関係者によると、ホーン氏は空気銃の模造品に使用する、BB弾に似たエアソフトペレット弾を預け入れ手荷物の中に入れていた。中国当局はホーン氏が弾丸を違法に輸送しようとしたとみて、刑事捜査を立ち上げた。