クラウドファンディングとクラウドコンピューティング。同じ「クラウド」でも、実はつづりが違う別の単語だということをご存じだろうか?次々にカタカナ語が生まれてくるネットの世界だが、英語の「語源」を探って、その意味をしっかり把握してみよう。(ポリグロット外国語研究所代表 猪浦道夫) 

次々に新しいカタカナ語が
誕生するネットの世界

ネットの世界のカタカナ語の語源を探って見ましょう。
ブログ、アフィリエイト、クラウド...よく意味がわからないまま使っているネットの英単語。語源を知れば、理解が深まります Photo:PIXTA

 ネットビジネスの世界では次から次へと新しい単語が生まれていきます。30年前の辞書には blog という語は載っていませんでしたが、その15年後には blog、blogger が掲載されています。

 多忙なビジネスの世界では、ふと気づいてみると、よくその意味を定義できていないまま、フィーリングでカタカナ語を使っているということがないでしょうか。たとえば、クラウドコンピューティングとクラウドソーシングの「クラウド」は実はまったく別物。また、アカウントとアカウンタビリティーはどのような関係があるのか、考えてみたことはあるでしょうか。

 このコラムでは、そうした疑問に面白おかしく、かつ幅広くしかも深く切り込んで解説することにより、ビジネスピープルとしての教養とうんちくを深めていただこうと思っています。気楽に楽しく読んでいただければうれしいです。

●アフィリエイト affiliate
 英語が堪能な人なら、この単語のつづりを見て affiliated company(関連会社、子会社)を思い出すのではないでしょうか。この単語の語幹はラテン語の filius(息子、子ども)から生まれました。filius の英語での形容詞形が filial (子どもに関する)で、動詞形が filiate(父を裁判により決定する)。これに接頭辞 ad- が添加して d が f に代わり affiliate となりました。ですから、もともとは「養子にする」の意味ですが、長い間に「仲間に入れる、提携する」といった抽象的意味が派生していったのです。