息子と娘の両方を持つ親の多くが、IT(情報技術)の利用について男女で明らかな違いがあるのを目の当たりにしている。息子が概してビデオゲームに興じているのに対して、娘はソーシャルメディアを眺めて過ごしている時間が多い。この対照的な行動の一因が男性と女性の脳の違いにある可能性が最近の調査で示されている。「こうした違いに根本的な生物学的要素が関係していることは、神経学的に見て十分にあり得る」。脳の性差について20年にわたり研究しているカリフォルニア大学アーバイン校のラリー・ケーヒル教授(神経生物行動学)はこう話す。このコラムでは以前、ビデオゲームをやめて別の活動に移るよう強いられると攻撃的になる男児や、大学に進学し、ゲームと学校の課題をこなす時間を自分でやりくりできなくなる若い男性がいることについて書いた。
SNS女子とゲーム男子、脳の性差が関係か
男性の方が生物学的にゲーム障害を発症しやすい可能性
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