関西電力の役員ら20人が、高浜原子力発電所が立地する福井県高浜町の元助役から総額3.2億円相当の金品を受領していた問題で、関電は社内調査報告書を公表した。報告書は関電に自浄能力が全くないことを如実に示していた。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
被害者ぶりを強調した
お手盛りの調査報告書
関西電力の役員ら20人が、高浜原子力発電所が立地する福井県高浜町の元助役から2011年から18年までの間で総額3.2億円相当の金品を受け取っていた問題で、関電は2日、社内調査報告書を公表した。
八木誠会長と岩根茂樹社長は記者会見を開いて謝罪したものの、辞任については早々に否定した。
では、公表された社内調査報告書は一体どのような内容だったのか。結論から言えば、まるで関電自身が被害者であることを強調し、身内に甘いお手盛りの報告書だった。