香港は4日に行政会議を開き、緊急条例を発動してデモ参加者のマスク着用を禁じる予定だ。複数の関係者が明らかにした。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が特別会議を招集した。マスク着用禁止案が承認された場合、同日中に法制化するという。行政会議のメンバーは大半が政府寄りで、提案が承認されるのはほぼ確実だ。ある関係者によれば、香港政府は「暴力を終わらせ、街に法と秩序を回復する」ために緊急状況規則条例を発動する方針。英国の統治下にあった1967年以来となる異例の措置だ。香港では1日の中国建国記念日に抗議デモの参加者と警察が激しく衝突し、100人余りが負傷。18歳のデモ参加者が警官による実弾発砲で負傷する事件も起きた。
香港、デモ参加者のマスク着用禁止へ 異例の緊急条例発動を検討
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