毎日、なんとなく同じメイクをしていませんか? そのやり方、本当にあなたの顔を美しく見せてくれていますか? もし、ちょっとよくわからない……と思ったら、ぜひこの方法を試してみてください。人の顔には、顔立ちや年齢にかかわらず、「ここをこうすると誰でも美しく見える」という、共通したポイントがあります。そのポイントを踏まえてメイクすることで、どんな人もまるで「すっぴんが美人」であったかのように美しく見せることができます。モデル・女優が「ここぞ!」という仕事で頼りにするメイクアップアーティスト・佐伯裕介が、どんなナチュラルメイクの日でも必ず美人に見せられる、メイクのコツを分かりやすく紹介します。

アジア人の肌に合うファンデーションの選び方

© cecy young(SIGNO)

 メイクの仕事をしていると「ファンデーションはどんなものを選べばいいですか?」という質問をよく受けます。

 僕が日常のベースメイクとして提案しているのは、顔に明暗のグラデーションをつくって立体的に見せるものですが、そこでのファンデーションの役割は、あくまで肌の質感を整えること。
 顔を明るく見せるのは、そのあとに使うコンシーラーの役割です。ところが、ファンデーションが明るすぎると、次に塗るコンシーラーが際立たず、顔に立体感がつかなくなってしまいます。
 ですから、ファンデーションというと、明るめのほうがきれいに見えると思われやすいのですが、「肌と同じか、若干暗く見えるものがベスト」と覚えてください。
 今まで明るめを愛用してきた人は、トーンを落とすのに抵抗があるかもしれませんが、ハイライト部分を引き立てて、顔に立体感を出すには、この選び方がとても効果的です。
 また、明るいファンデーションは、シミや赤みなど色が違う部分のコントラストも強めてしまいますが、肌に近いトーンなら、色の差を自然に埋めてくれるため、気になる肌の粗や色ムラも目立たなくしてくれます。
 だから、「ファンデーションは迷ったら暗いほう」でいいのです。

 僕の場合はさらに、白人モデルとアジア人モデルによって、ファンデーションのメーカーも使い分けています。ファンデーションは世界中さまざまなメーカーで生産されていますが、つけたばかりのときは肌と同じ色でも、時間が経つとトーンが上がって白く明るくなってしまうものがあります。白人の肌ならそれでも気になりませんが、アジア人の肌には白浮きしているように感じてしまうため、メーカーも含めてトーン選びを考えているわけです。

 僕の経験からすると、時間が経ってもトーンが上がりにくいのはアジア圏のもの。朝から長時間つけたままでいる日常のメイクにおいては、国産かアジア圏のファンデーションから選ぶのがよいと思います。