ドイツは次世代通信規格「5G(第5世代)」網の整備で、華為技術(ファーウェイ)の参加を当初から排除することはしない方針だ。米国や欧州連合(EU)はファーウェイによる脅威を警告しており、反対を振り切った格好となった。独連邦ネットワーク庁が15日、通信網の新たな安全性基準案に関する詳細を公表した。草案では、ネットワーク部品のメーカーやサプライヤーは、さまざまな認証手続きを通じて「信頼性」を証明する必要があるとしているが、ファーウェイなど具体的な社名を出して、参加を禁止することはしなかった。草案は今後、議会に提出される前に変更される可能性があるが、ファーウェイによる参加に道を開いた。米国は草案の公表を受けて、すぐさまドイツを批判。ロバート・L・ストレイヤー国務次官補(サイバー・国際通信情報政策担当)は、独5G市場へのファーウェイの参加が認められれば、米国は情報共有など安全保障関連でドイツとの関係を見直すと改めてけん制した。
ドイツ5G 網整備、ファーウェイ排除せず 新安全基準案を公表
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