全米自動車労働組合(UAW)は16日、ゼネラル・モーターズ(GM)と新たな労働協約を巡り暫定合意した。約1カ月にわたり続いているストの収拾に向け大きな一歩を踏み出した。UAWは、この暫定案が約4万6000人余りのGM組合員にとって著しい待遇改善につながるとしたものの、具体的な内容については言及を避けた。ただ、全米で30カ所余りのGM工場を停止に追い込んでいるストは当面続く。翌17日には全米各地のGM工場幹部がストの打ち切りと、暫定案を一般組合員の批准投票にかけるかどうかについて投票を実施する。GM組合員が単純過半数で暫定合意を承認した場合、UAWはGMの協約をたたき台にして、フォード・モーターとフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との協議に移る。