米IBMが16日公表した7-9月期(第3四半期)決算は、利益が38%減少したほか、5四半期連続の減収となった。340億ドル規模のソフトウエア大手レッド・ハット買収で成長底上げを目指したジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO)だが、収益押し上げの効果はまだ出ていない。純利益は前年同期の26億9000万ドルから16億7000万ドルに減少。注目される調整後1株利益は3.42ドルから2.68ドルに減ったが、ファクトセットがまとめた市場予想の2.66ドルは上回った。売上高は187億6000万ドルから180億3000万ドルに減少し、市場予想に届かなかった。ロメッティ氏就任後の減収はこれで通算27回目。IBM株価は時間外取引で約3%値下がり。