毎日、なんとなく同じメイクをしていませんか? そのやり方、本当にあなたの顔を美しく見せてくれていますか? もし、ちょっとよくわからない……と思ったら、ぜひこの方法を試してみてください。人の顔には、顔立ちや年齢にかかわらず、「ここをこうすると誰でも美しく見える」という、共通したポイントがあります。そのポイントを踏まえてメイクすることで、どんな人もまるで「すっぴんが美人」であったかのように美しく見せることができます。モデル・女優が「ここぞ!」という仕事で頼りにするメイクアップアーティスト・佐伯裕介が、どんなナチュラルメイクの日でも必ず美人に見せられる、メイクのコツを分かりやすく紹介します。
コンシーラーを、ハイライターとしても使う
コンシーラーは従来、シミや吹き出物など肌の粗をカバーするために使われるもの。でも、僕の場合はそれ以外に、顔の明るさをコントロールしたり、リフトアップするためにも使います。
使うところは、目の下の三角ゾーン、ほうれい線や口角、そして高く見せたいところです。これらの部分に、肌より若干明るいコンシーラーをうっすらのせると、顔全体の印象がパッと明るくなり、はっきりします。
使うコンシーラーは、やはりのびのいいものが理想です。厚塗りと乾燥を防いで、薄く自然に仕上がってくれます。もし、今使っているコンシーラーが固形のクリームタイプなど固めのものだったら、手持ちの乳液をほんの少し混ぜてゆるめてみてください。
目の下のハイライトは、「鼻に沿った三角」が正解
コンシーラーを最初に入れる位置は、目の下の「三角ゾーン」です。三角ゾーンとは、目尻、目頭、小鼻の上の3点を結んだところ。この部分に、指の腹でやさしく叩くようにしながら、コンシーラーをなじませていきましょう。目尻と、涙袋の部分は、よれやすいのであまりつけないほうがベター。なるべく少ない量で済むように、様子を見ながら少しずつ行なってください。
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ここでの大切なポイントは、三角を鼻にぴったり沿った形にすること。ほとんどの人がこのように入れていると思いますが、写真のように三角が鼻から離れると、鼻筋が太く見えてしまいます。正しい形で三角ゾーンが明るくなると、顔全体が明るく見えるうえ、斜め上に向かって頬がキュッとリフトアップして見える効果も得られます。
ちなみに、僕が大人世代の女性や面長な印象の人のメイクをするときには、三角の縦幅をやや短くしています。こうすると顔の重心が上がり、リフトアップ効果がより高まっておすすめです。自分の顔に合わせて三角を微調整しながら、ベストな入れ方を見つけてみてくださいね。
『自分のままで圧倒的に美しい』では、ほかにもナチュラルメイクでも肌の粗をカバーし、立体的な小顔に見せるために、下地選びで注意すること、ファンデーションの塗り方、コンシーラーの使い方などを写真付で詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。