電子たばこ大手の米ジュール・ラブズは一部のフレーバーポッド(カートリッジ)のネット販売を中止する。連邦当局はニコチン含有の電子たばこについて、未成年の吸引が急増していることから大半の製品を禁止する用意を進めている。ジュールは昨年、マンゴーやきゅうりなどのフレーバー商品の店頭販売を中止したが、年齢制限を設けた自社ウェブサイトでの販売は継続していた。ジュールのネット販売が売上高に占める割合は10%未満。関係者によると、2019年上半期の世界売上高は12億7000万ドル(約1370億円)で、そのうち米国外が1億ドル超に上った。ジュールは小売店舗の電子たばこ販売の64%を占める業界最大手で、未成年の吸引が増えていることを巡り責任を問われている。米食品医薬品局(FDA)や米連邦取引委員会(FTC)、カリフォルニア州の連邦検察による調査に直面している。