企業向けソフトウエア大手の米オラクルは、先月から療養のため休職していた共同最高経営責任者(CEO)のひとり、マーク・ハード氏が死去したことを明らかにした。62歳だった。今のところ死因は公表していない。ラリー・エリソン会長は「オラクルは素晴らしい、愛されたリーダーを失った。彼はオラクルでの十年間で大変多くの人々の人生に影響を与えた」と述べた。今後はもう1人の共同CEOのサフラ・カッツ氏が単独でトップを務めることになる。オラクルは2014年9月にハード、カッツ両氏を共同CEOに昇格させる一方で、エリソン氏は会長と最高技術責任者(CTO)に就任するという異例の経営体制を敷いた。ハード氏は10年にヒューレット・パッカード(HP)からオラクルに移籍。テニス仲間のエリソン氏が14年に会長に就任すると、ハード氏もカッツ氏と並んでCEOに起用された。ハード氏はオラクルでクラウドコンピューティング事業の増強に貢献した。