英国がEUと離脱協定案で合意も
一難去ってまた一難
英国と欧州連合(EU)は、10月17日に英国のEU離脱協定案で合意した。ボリス・ジョンソン英首相はツイッターで「素晴らしい新しい合意を得た」とツイート。また、EUは即座に、英国を除く加盟27ヵ国による首脳会談において離脱協定案を全会一致で承認した。ジャン=クロード・ユンケル欧州委員長は、首脳会談終了後、英国と合意できたことを安堵したが、「英国がEUを離脱するのは残念だ」と述べた。
しかし、一難去ってまた一難だ。離脱協定案の英国での承認には、英議会で過半数(320人)の議員の賛成を得る必要がある。だが現在、与党・保守党は288議席しかないのだ。
連立を組むアイルランド民主統一党(DUP)は10議席を持っている。だが、英国本土と北アイルランドとの間に、ある種の国境が生まれることに対してDUPが強い警戒感を抱き、離脱協定案に反対すると表明した。単純計算で、過半数には32議席足りないことになる。