シリコンバレーの著名投資家ピーター・ティール氏などが共同で創業したベンチャーキャピタル(VC)の「ファウンダーズ・ファンド」は投資先の選択で戦略的転換を行う。ファウンダーズはこれまで創業初期段階にある企業への投資を特徴としてきたが、今回30億ドル(約3200億円)近くと見込まれる資金調達では、資金の大半を非公開の期間が長い企業に投じる予定だ。事情に詳しい関係者によると、ファウンダーズは新規資金を2つのファンドに振り分ける。ファンドの1つは長期非公開の企業に特化し、オンライン決済のストライプやデータ分析のパランティア・テクノロジーズといった既存の投資先企業に資金を投じる予定という。ファウンダーズが2020年の第1四半期までに調達を見込む27億ドルのうち、約15億ドルがこうした企業を対象にするという。残りの資金はこれまでの戦略どおり、創業初期段階の企業に向けられる予定。
ピーター・ティール氏のVC、投資先選択で戦略転換
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