これが没落著しいデトロイトモーターショーの単なる捨てぜりふなのか、本気なのかは現時点では判然としない。しかし、もし本気でエンターテインメント化するのであれば、彼らが何をやるかは大いに注目に値する。何しろアメリカはショービズの上手さでは世界一。また、アメリカ全土に楽しい遊び場が、人工的なものから大自然まで、それこそ山のようにある。

 プレヴァカンスの季節にエンターテインメントショーをやりますよと喧伝して、もしそれがつまらなかったりしようものなら、来場者から総バッシングを食らい、デトロイトモーターショーは本当に息の根が止まるだろう。

 それは開催する当事者が一番よくわかっているはずで、本当にデトロイトショーを生まれ変わらせたいと思っているならば、思いもかけないようなエンターテインメントの仕掛けを施してくるはずだ。それは、2年後の次回の東京モーターショーを作るうえで大いに参考になるに違いない。

トヨタのブース、eパレット
トヨタのeパレット Photo by Koichiro Imoto

 もし自動車業界が危機感を持って東京モーターショーに臨んでいなかったら、今後を良くする土台にはなり得ない。

 今回のモーターショーは将来に向けた送りバント的なショーとしては、大いに意義深いものと言えるだろう。入場料の大人当日券2000円という料金に見合うコンテンツを用意できる日が来ることを、切に願うところであるし、クルマ好きな人にとっては応援の意味を込めて見に行ってもいいショーではあると思う。

 ちなみに、お台場の会場には無料で見られる展示コーナーもあるので、通りがかりにそこだけを眺めるというのも大いに結構というものであろう。