そこでまず、学会のレジュメや人材誌の記事の切り抜きを見せながら、専門家が分析・報告している内容を話し、若い世代で起きているメンタルヘルス不調について少しでも関心を持ってもらうよう試みます。
X部長「でも、どんな先輩の下でも元気に働き、どんどん自立して伸びていっている社員も大勢いると思うんだが」
キャリアコンサルタント「そんな風に、自主的に育つケースにもしっかり目を向けていることは素晴らしいことですね」
X部長をいったん評価しながら、若手社員が採用試験の時に見せていたような元気をなくしてしまうのには、必ず何かしらの理由がある、それを現場から探ってほしいと伝えます。
しかし、X部長にはその余裕がないようでした。「Fを一度来させるから、相談に乗ってやってほしい」と依頼されて面談は終わりました。
面談2回目(3日後)
出張帰りのFさんから電話があり、来室。
「部長の指示があったから伺いましたが、忙しいので短時間でいいですか?」と、あまり乗り気ではありません。