米電子たばこ大手ジュール・ラブズは年内に社員を約500人削減する計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。電子たばこ吸引に関連する原因不明の疾患の増加や、米国売上高の80%余りを占めるフレーバー付き電子たばこの販売を米当局が禁止する動きなどを受け、急拡大路線を転換する。今回の人員削減は、悪化した規制当局との関係修復を目的とする広範な再編の一環。同社はマーケティング予算も削減するほか、未成年者の電子たばこ喫煙防止対策に資金を投じる。K・C・クロスウェート新最高経営責任者(CEO)は28日付の発表文で、電子たばこ市場は「必要なリセット」をしている最中だと指摘。ジュールは「米国をはじめ世界中で営業できるライセンス取得」に注力していると述べた。