リスク資産の部分は、外国株式の方が国内株式よりも高いリターンを想定している。従って、普通程度のリスクに対する態度(リスク拒否度)を想定すると、外国株式の比率がやや高くなる。

 なお、外国株式と国内株式の相関係数は0.7と想定されているが、最近のデータから計算すると、0.8程度まで上昇しており、「全世界株式」のインデックスファンドのみを買うのと、「外国株式6割+国内株式4割」の比率でインデックスファンドを買うこととの差がかなり小さくなっている(分散効果が乏しくなっている)、ということはいえる。

 ただし、相関係数はよく変動する数値なので、内外の株式の分散投資が将来より有効になる可能性は十分ある。われわれが将来使うお金は日本円だと想定しているので、「日本円」からリスクを計測すると、このような比率の組み合わせになることに大きな違和感はない。

日本経済の低成長や日本企業の非効率経営は
気にする必要がないのか?

 さて、数値だけではなく、日本経済の低成長や、株主から見た日本企業の非効率的経営が気になるという声も少なくない。

 確かに、こうした問題があることを筆者は否定しない。しかし、実はこうした問題があることこそが、筆者がそこそこの比率で日本株を持っておきたいと考える理由でもあるのだ。