これからの医学は
元気でやる気のある人生を!

今までの医学は、病気になってからの対応医学で、病気を早期診断し治療することで長寿を達成するというのが一般的でした。
それが成功し、より長く人生を楽しめるようになった方々が増え、今や60歳以上の人口が全人口の1/3を超えるという時代です。今後、その方々が寝たきり、痴呆、うつにならずに、元気でやる気のある長寿人生を送るために、元気ホルモンの適切な補充療法が強く求められるようになってきています。

私は、東大医学部を卒業後、アメリカのUCLAで学び、その後札幌医大へ赴任しました。そこからずっと、60年以上にわたりこの元気ホルモンであるテストステロン医学・男性ホルモン医学の研究臨床に携わってきました。

その功績を認めていただき今年(2019年)には、日本泌尿器科学会から医療賞、日本抗加齢医学会より抗加齢医学功労賞をいただきました。これは今までの対症療法的な医学から、長寿を楽しめるようになった人々を支える「健康長寿医学」への評価、関心が高まったことによるものでしょう。

つまり、私個人の問題というよりも、医学界全体が「健康長寿医学」に対して強い関心を示し始めた証拠であるといってもよいわけで、大変有意義な受賞であると受け取っております。

自分で元気ホルモンを実証中!!

私は、今年90歳になりましたが、今も元気で東京銀座での診療や研究を行い、さらに全国各地のほか、海外での講演もしています。
これも70歳のときに『日本AgingMale研究会(現:日本メンズヘルス医学会)』を医学界で活躍している医師のみなさんとともに作り、それ以来、自分にも元気ホルモンであるテストステロン補充を実施しているからです。以後20年たちますが、生き証人として、患者さんたちとともに実証もし、元気に人生を楽しんでいる次第です。