『ばけばけ』第85回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第85回(2026年1月30日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
「おサワのことお願いしてもええでしょうか?」
主題歌はじまりの第85回。庄田(濱正悟)とサワ(円井わん)のまさかの顛末(てんまつ)。これはSNSがざわついた。こんなのありなのか。いや、なしでしょう。……まずは落ち着いて順に振り返ろう。
ヘブン邸に訪れた庄田。庭を眺め「この声はマツムシですね」なんて言っている。
「コオロギの声ですよヘブン先生」
そんな庄田の言動を、ヘブン(トミー・バストウ)は「無理やり」と見破る。
「虫の音よりおサワのことを聞きたいんですよね」とトキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)。図星だった。
サワのことが気になっているのは真実ながら、何を聞きたいのか言葉にできない。トキが気を利かせ、「おサワ、ハンブンジャクさん(庄田)のことをようけ気になっております」と言う。
ハンブンジャクの話をするときのサワの顔をいままで見たことがない、という庄田を励ますトキ。
それに対してヘブンは、庄田には、多分奥さん、あるいは許嫁(いいなずけ)、それか好きな人もいると言い出す。
「いませんいません。私 奥さんも許婚も好きな人もいません」とムキになる庄田に、「冗談冗談」と笑うヘブン。第84回からずっと冗談を言っている。
「日本語で冗談も言えるんですか」と庄田は舌を巻いた。
トキは真面目に庄田に頼む。
「差し出がましいようですが、おサワのことお願いしてもええでしょうか?」
「はいわかりました」
庄田も真面目に返した。
勝手に頼まれて勝手に引き受けられたサワは夜中も勉強している。
母(河井青葉)は「早く婿もらって稼いでもらったほうがいい」と現実的で、勉強を教えてくれてる人(庄田)はどうかと聞く。このお母さん、病弱ながら、からりと呑気(のんき)に生きているように見える。







