時代が移り変わっても
真理は変わらない

 現在、ベストセラーと言われる本の中には、今の時代にしか通用しないものも数多くあります。たとえば、インターネットビジネスについてのトピックは、50年前には影も形もなかったものですし、この先もどんどん形を変えていく可能性があります。

 しかし古典には、いつの時代にも通用する、普遍的な教えが書かれています。

 どれだけ時代が移り変わっても、組織や会社が人間の集まりということに変わりはありません。

 どうしたら人がついてくるのか、人を使うとはどういうことか、人の心理をどう読んで行動するのか。そういった真理は、いつの時代でも変わらないのです。

 逆に言えば、長く読まれているものの中にこそ、真理があるのです。

 アメリカのオバマ前大統領の愛読書も、新約・旧約聖書、シェークスピアの戯曲、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』(岩波文庫など)と、見事に古典ばかりです。洋の東西を問わず、古典にはリーダーとなるべき人の琴線にふれる教えが盛り込まれているのです。それをもとに、リーダーとしての哲学や戦略を自分のものにしていくのでしょう。

 おそらく、多くの経営者は古典を何度も繰り返し読んでいるはずです。

 経営の方向性で悩んだときや壁にぶつかったときは、古典を開くでしょう。古典は人生のテキストであり、師でもあります。そして、「温故知新」という言葉もあるように、ビジネスのアイデアの宝庫でもあるのです。