新著『読書は「アウトプット」が99%』を出版した経営コンサルタントの藤井孝一氏は、ビジネス書の書評・要約メルマガを毎日発行する中で、1日1冊以上は本を読むという生活を何年も送っている。仕事や人生で最高のアウトプットを発揮するためには、いかに充実したインプットをできるかが重要だ。充実したインプット、すなわち「1日1冊の読書」をいかに効率的に実現するか。藤井氏は、工夫次第で誰でも実行可能と断言する。
「1日1冊」読むことは
誰にでも実行可能
いいアウトプットをするためには、その前のインプット、つまり「本を読む」行為をいかに充実させるかが重要です。
私の場合、ひと月に40~50冊の本を購入します。そのほかにも1日10冊くらいの本が送られてくるので、膨大な量の本に囲まれています。
私は、1日1冊以上本を読むという生活を何年も送っています。ちなみに、この原稿を書いている今日はハイディ・グラントの『人に頼む技術』(徳間書店)のほか、3冊を読みました。
「1日1冊」と言うと驚かれるのですが、これは誰にでも実行可能な数字です。
そもそも、世の中の人はひと月にどれくらいの本を読んでいるのでしょうか。これについては、さまざまな調査機関がアンケートを実施しています。
どの調査結果を見ても、おおよそ5~6割の人が1ヵ月に1冊以上読んでいるという結果になっています。意外と多いな、という印象です。
ただ、読書習慣がある人でも、ひと月に7冊以上読んでいる人になると、3%台にまで低下します(以上、文化庁平成25年度「国語に関する世論調査」)。