文京、中央、千代田、港区は
私立・国立進学率が40%超え

 もちろん、都の調査結果は基礎学力のため、親だけでなく個別自治体や現場の教育のたまものである。ただし、個別の学校の施策や教育内容の評価までは定量的に測るのが難しい。そのため、今回の特集では学力と関係がありそうなさまざまな指標に基づき「教育環境力」をデータで明らかにした。

 たとえば「私立・国立進学率」を一つとってみても、自治体ごとの違いがはっきりと表れる。下のように、地図上に10ポイントごとに区切って可視化してみると、その傾向は一目瞭然だろう。

■私立・国立進学率マップ
(スマートフォンは横画面にすると見やすくなります)

 都心区をトップとして、周辺に広がっていくほど進学率が下がっていく。色の濃い文京区、中央区、千代田区、港区の私立・国立進学率は40%を超える。これらの地域は、私立や国立だけではなく、難関の公立中高一貫校に進学する児童も一定数いるため、実態としてクラスの大半が中学受験する。しかもこれは平均値であるため、公立であってもクラスによっては7~8割が受験準備をするのだ。

 一方で、国分寺市と国立市以西の自治体については、私立・国立進学率が10%を切っている。これらの自治体ではクラスの中で中学受験をする児童のほうが珍しいし、学力偏差値も中心の50を下回っている。従って、こと受験の教育環境に限っていえば、都心4区か東京以西かどちらに住んだほうがよいかは明らかだろう。