6月に反政府デモが始まって以降、香港のホテルはゴーストタウンと化している。普段は旅行者や地元の人々でにぎわうレストランも客を呼び込むのに一苦労だ。調査によると、米企業の4分の1近くが香港から資本や資産を引き揚げることを検討していると回答した。香港は今や、正式なリセッション(景気後退)に陥っている。30日発表された統計によると、香港の7-9月期(第3四半期)の域内総生産(GDP)は前期比3.2%減と、2009年以降で最も急激な落ち込みに見舞われた。前年同期比でも2.9%減少した。あえて言うなら、こうした数値は、店主やレストランオーナーをはじめ、消費者相手のビジネスをしている人々が直面している景気悪化のペースや深刻さを十分に表すものではない。