年収500万円の人は
すぐ役立ちそうな本を選ぶ

 また、同じ雑誌で、役立ったビジネス書と、役に立たなかったビジネス書について、年収別にアンケートを取っていました。

 年収500万、800万、1500万の各クラスの人とも、役に立った本の1位はドラッカーです。これはちょっと安心しました。

 年収1500万円の人のベスト10に入り、ほかの年収に出てこない本は、トム・ピーターズ、ロバート・ウォーターマンの『エクセレント・カンパニー』(英治出版)、ジム・コリンズ、ジェリー・ポラスの『ビジョナリー・カンパニー』(日経BP)、フィリップ・コトラーの『コトラーのマーケティング入門』(丸善出版)など。どれも世界的なベストセラーで、少々難易度の高い本です。年収500万クラスの人は、山田真哉さんの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社)や、池上彰さんの『伝える力』(PHP研究所)といった新書を選んでいます。

 年収500万の人は読みやすい本やビジネスですぐに役立ちそうな本を選び、年収1500万の人は難易度が高く、組織をつくるために必要な考え方を学ぶという違いがあるようです。

 ところで、年収500万円の人が役立たなかった本として『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(ダイヤモンド社)を挙げ、その理由が「内容が難しい」「この方法論で実際に成果が出るのか疑問」という意見だったのには、衝撃を受けました。それも、回答者は50~60代のベテランビジネスマンです。ここまで噛み砕いた本を「難しい」とは、おそらく日頃あまり本を読んでいないのでしょうし、アウトプットもしていないのでしょう。

 今読んでいる本で、あなたの将来は決まります。

『エクセレント・カンパニー』や『ビジョナリー・カンパニー』を手に取り、「難しそう」と読むのをあきらめてしまう人もいるかもしれません。

 しかし、自分の年齢や年収にふさわしい本を読んでいたら、それ以上の成長は見込めません。私もサラリーマン時代に、こういった本は脳に汗をかきながら読みました。

 人と同じことをしていてはダメで、常に先を行く感覚でなければなりません。経営者になってから読んでも間に合いません。今から準備のために読んでおかなければならないのです。

 本のタイトルを見て、「これは自分には関係ない」と分類していませんか。