マンションの管理費はずっと払い続けるものだ。一生住むと、物件価格の2割相当を払うことになる。毎日快適に生活するにはコストがかかるが、それを委託する先の管理会社は入居者たちが選ぶことができる。納得がいかないのなら、委託している管理会社を変えたり、自主管理したりという手もある。
そこでスタイルアクトは、物件情報サイト「住まいサーフィン」の25万人の会員を中心に、2009年から毎年「管理会社の満足度調査」を実施している。今年も10月中旬に11回目となる「2019年版」を発表した。有効回答数は2266を数え、日本最大級の調査となる。各回答者がどのマンションに住んでいるかを特定した上での調査なので、マンション管理の良し悪しについて、リアルで生々しい入居者の声を学ぶことができる(ランキング対象はサンプル数20件以上の管理会社のみ)。
今回は、このランキングを見ながら、「選ばれる管理会社」の条件について考えてみよう。
マンション管理会社の満足度は?
上位の顔ぶれとその理由
入居者満足度で管理会社をランキングにすると、以下のようになる。ランキングの上位11社が全体の平均値を上回っているので、安心の1つの目安だろう。
全体総合満足度1位は、野村不動産パートナーズ(71.9ポイント)となり、11年連続のトップとなる。次いで、僅差で三井不動産レジデンシャルサービス(71.5ポイント)、東京建物アメニティサポート(67.4ポイント)となった。