予期せぬことが起こるのを、あなたに止めることはできません。
でも、人生の曲がりくねった道の一部として、予期せぬことを期待し、受け入れて、自然な展開にまかせることもできるのです!
あらゆるものに心を開き、そこから学び、人生のよい流れに乗り続けていましょう。
ときに私たちが経験する混乱、失意にさえ、自分では気づかなくても、ちゃんとした目的が存在しているのです。

予期せぬ事態を楽しみましょう

 その日、シカゴからデンバーに向かっていた私ですが、乗り込む予定だった飛行機のトイレに故障があり、整備士を待った挙句に修理不可能となったので、乗客はみな別の飛行機に乗り換えてデンバーへ向かうことになりました。

 この時点で、すでに予定より3時間以上遅れていて、デンバーでの予定はすっかりダメになってしまいました。

 別の飛行機ですぐに発った私ですが、まもなく激しい雷雨に見舞われ、それはやむどころか、ますますひどくなっていきました。結局、ネブラスカ州リンカーンに臨時着陸し、私たち乗客は飛行機を降りてそこで一晩過ごすことになったのです。

 私の計画はすべてごみ箱行きでした。その上、体はへとへとで、苛立ち、爆発しそうでした。

 でも、空港近くのホテルへと歩いて向かう途中、ふと見上げると、見事に輝く星空に気づいたのです。

 嵐は過ぎ去り、夜の空気は冷たく、静かでした。

 私は周囲を見回し、自分には選択肢があるとわかりました。このまま動揺し腹を立て続けるか、それとも、星空を楽しんでリラックスするか、です。

 どちらを選んでも、私はリンカーンにいることになるでしょう。ですから、私は深呼吸し、今この瞬間にすべてをゆだねることにしました。この災難の始まりとなったトイレの故障を振り返り、大きな声で笑ったとき、私の波動は一気に高くなりました。

「そうだわ。いつだって、不運は起こるものなのよ。それが人生なんだもの

 その瞬間、私は流れに戻り、ホテルのベッドでぐっすりと休みました。

 予期せぬ出来事は、潔く受け入れましょう。なぜなら、それが起こったときには、あなたに止めたり、変えられたりすることは一つもないからです。

 でも、それにどう反応するかは選べます。腹を立てたり激怒したりして、自らの苦難に上乗せすることもできますし、一歩後ろに下がり、予定外の冒険として受け入れ、寛大な心で進むこともできるのです。