あなたが緊急事態に陥った時、あるいは、これという理由もないのに、いつも自分が緊急事態にいるような気がして忙しない、という人に効果的な方法をご紹介します。緊急事態は、人生のよい流れのペースを乱し、あなたに息切れや、極度の疲労をもたらします。
ダライ・ラマのペース調整法
何かで読んだことがあるのですが、ダライ・ラマは日々、ペース調整に心を配っているそうです。
あるとき、記者から、
「あなたの日常はとても緊張に満ち、大変なのに、どのようにしてそれほど落ち着き、地に足を着け、愛に満ちていられるのですか」
と、尋ねられたダライ・ラマは、しばらく無言でじっと考えてから、こう答えたそうです。
「約束には早めに出かけるのです」
自分のペースを調節するとは、なんと良識的で、現実的で、聡明なのでしょうか。そして、自分自身や指導者として彼に期待している人たちへの愛に、なんと満ちていることでしょう。
あなたの緊急事態ではありません
私たち誰もが、現代社会の波動や速度がもたらす精神への攻撃と闘っています。都会に住む人は特にそうです。でもそれは、気づかないうちに体にストレスを与え、心を空回りさせ、呼吸をそっと盗みます。
写真:(c)John Reilly
「~すべきだ」「~しなければいけない」という精神的なサイレンは、物理的なサイレンと同じくらい不安を引き起こします。それは、私たちをイライラさせ、まるで時間が足りなくて、アップアップしているように感じさせます。
「緊急事態」は存在するかもしれませんが、自分の緊急事態にする必要はありません。
心の中や外の世界でサイレンや騒音が聞こえたら、落ち着いて、感情的にならず、ゆっくりと長く深い呼吸をしてください。
サイレンの音や騒音などが聞こえたら、耳をふさいでください。
そして、対処するのはあなたの役目ではありませんから、すべてゆだねてください。
呼吸し、くつろぎましょう。
これが、あなた自身やあらゆる人のためにできる愛に満ちた行為なのです。