赤字にならない理由【5つ目】

能作:はい。5つ目は
「お客様の要望に100%応える」
です。
 今でこそ多くの受注をいただいていますが、かつては「仕事がない時期」が続いたこともあります。
「一つの注文のありがたさ」がよくわかっているので、依頼をいただいたときは「とにかく、やってみましょう」と前向きな返事をして、お客様の要望に応えるように心がけています。
 一つのことをやると、おのずと次のことが始まり、それをクリアすると、また次につながっていく……。
 この繰り返しの先に、今の能作があります。
 能作は、問屋と、地域と、消費者と誠実に向き合い、要望に応えながら、信頼を構築することに力を入れてきた気がします。
 そして、
「目先のお金」を貯めるのではなく、
「信頼」を貯めた結果

として、既存客のリピートや新規顧客の獲得に成功したのです。

――「お金より信頼を貯める」。これを聞いたとき、天狼院書店起業のきっかけとなった『1坪の奇跡』(ダイヤモンド社)著者の稲垣篤子さんも同じようなことをおっしゃっていました。稲垣さんは吉祥寺・小(お)ざさで羊羹と最中をつくり続けていますが、能作さんと小ざささんがここでつながるとは!! ではラスト6つ目は?