体重減に気を良くし、よくばって健康増進に邁進

 前回、『医者が教える食事術 最強の教科書』の牧田善二先生に改めてお話を伺ったことをきっかけに、終末糖化産物(AGE)の摂取を抑えて、さらに健康になりたい、長生きしてみたい、という欲が出てきた。体重減で体調も外見もよくなって、人生が楽しくなってきたということだろう。

 そんなわけで、このごろは次々と『医者が教える食事術』シリーズの勧める食習慣を取り入れている。

 まずは、肉だ。

 いつも通りがかる公園を実践の場所と決めたことで、筋トレが習慣化できたと何度か書いた。筋トレのためなのかよくわからないが、やった晩は無性に肉が食べたくなることがある。

 糖質制限ダイエットの視点から考えると、肉は別に禁じられているわけではない『医者が教える食事術2 実践バイブル』によると、牛肉は「たまに」くらいに留めて、鶏肉を食べるのがいい。また、内臓肉の摂取は推奨されている。

 内臓肉については、よく通る駅の近くに1000円と少しでモツ串5、6本とレモンサワー1杯がいただけるお店を見つけたので、なんだかんだでそこに行くことが多い。

 焼き鳥を含む串焼きは、タレか塩か自分で決められるのがいい。また、時々行く立ち食いステーキ店も、ソースか塩か、味付けを自分でできるので糖質制限ダイエット中の身からすればありがたい。微量かもしれないが、タレにもソースにも砂糖が入っているからだ。

 問題は、そうしたオプションがない場面である。

焼肉に潜む糖質 AGEと糖質をダブルで抑えるレモン汁マリネ

 以前よく行っていた、非常にリーズナブルな焼肉店があった。糖質制限を始めてから、息抜きのためにその店に行ってみて、驚いたことがある。

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「肉がめちゃくちゃ甘い……」

 そうなのだ。糖質を極端に身体に入れない生活は味覚にも影響を及ぼし、以前はそれほど感じなかった隠し味としての甘味さえ鋭敏にメインの味として感じるようになってしまったのだ。そういえば、料理に挑戦していた頃にも、ニンジンをすりおろしてドレッシングにしてみようかと試したところ、ニンジンに含まれていた甘味だけですさまじく甘く感じられて、2、3回やって、もうやめてしまったということもあった。

 つまり、自分の好きだった焼肉店では肉を漬け込む、あるいは焼いた後でからませるタレには少しどころか、かなり糖が入っていることが自分の舌で確かめることができたのだった。

 以来、そのお店から足が遠のいていたのだが、『医者が教える食事術』シリーズで説かれるAGE対策もしっかりしていこうと本を読み返して、ふと思い出した。

 本には、高温で肉を調理する際には酢でマリネするとAGEの発生を抑えることができる、とあった。

 そして、件の焼肉店には、タン塩を食べるときのためのレモン汁が常備されていた。焼く前に肉をレモン汁でマリネしておくと、甘すぎるタレもある程度落とせるのではないか。うまくいけば一石二鳥だ。

 おそるおそる、お店に行って、試してみた。レモン汁を入れた皿で肉を広げながら数度、裏表ひっくり返して網の上に置くと、白い泡が多少浮いて出るが普通に焼けた。それにさらにレモン汁をまぶして口に運んでみると、甘いには甘いのだが、前の時に比べるとずいぶん甘味は解消され、また、レモン味というのもなかなかいい。

 牛肉は、時々しか食べてはいけないということなら、自分のやりたいように食べたいものだ。1種類の肉をがっつり食べたいときはステーキもいいのだが、炭火焼きでいろんな肉を少しずつ食べてみたいという気分の時もある。

 焼肉から完全に糖を抜くというのはできない相談なのだろうが、レモン汁でのマリネという技で、運動のごほうびにリーズナブルな焼肉を時々は選ぶことにも抵抗感はなくなりそうだ。