例えば前述の問題(3)を深く考えると、

「製品が顧客に提供する価値を、営業が適切に説明し切れていない」
 ↓
「営業の上司は、営業に適切に指導できているか?営業と一緒に顧客に訪問しているか?」
 ↓
「営業の上司は、管理職としての適性を満たしているか?上司は、営業に自社での仕事にやりがいを感じさせているか?上司は、営業に自分の背中をどのように見せているか?」
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「営業の上司のさらに上司である上級管理職は、その部門全体にどのように関わっているのか?新人からベテランまでが、上級管理職の方針に従って日々の業務についているか?」
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「彼ら全てを束ねる経営陣は、社会環境やビジネス環境の変化といった自社の末端で起こっている状況を逐一把握できているか?下すべき意思決定を、下すべきタイミングで、組織の末端にまで理解が得られるように伝えているか?経営陣は何事も全て自らの責任として引き受ける覚悟と能力を持ち合わせているか?」

 など、より高い階層やより根本的な部分にまで考えが及ぶ。

 考えが及ぶ人ほど、物事の原理原則を大切にし、根本にある問題を解決しようとする。

「真の問題解決」は
さまざまな問題をまとめて解決できる

 この観点で階層ごとに問題を見ていくと、やるべき解決策が異なってくる。

 前述にのっとって解決策を考えるなら、

 ・自社の部門の枠を超えて、情報伝達やコミュニケーションをより緊密にしていく

 ・自社の管理職が、自社のミッション&ビジョン(もしくは社是)に基づいた部下の指導育成をできるようにする

 ・経営陣が、自らの振る舞いを振り返ることができるような制度を全社に導入し、自らを厳しくチェックする

 などの案が出てくるだろう。