縦割り行政になっている企業や組織に、頻繁に散見される社員の思考法を考え直す必要がありますPhoto:PIXTA

ビジネスの現場では、何か問題が発生した場合、情報を整理してまとめることは原因や背景を探り、解決する上でとても重要だ。しかし、その解決法がその問題点だけの限定的なものにとどまっていないか気をつける必要がある。(AKTANA International LLC プリンシパルコンサルタント 高橋洋明)

2つの思考法で
問題の本質は解決できるか

 前回(『営業部門が結果を出すための強力な武器になる「2つの思考法」』)は、考え続けることの重要性を振り返り、思考力を鍛える一例としてロジカル・シンキングとクリティカル・シンキングをご紹介した。

 ロジカル・シンキングもクリティカル・シンキングも、情報の整理や背景を探るには非常に有効であり、慣れれば情報の整理を素早く行うこともできるようになる。

 特に顧客との商談時や社内での議論の際に、素早く情報の整理等ができると、商談や議論が一層スムーズかつスピーディに進むので、皆様の仕事がはかどる。また、皆様に対する顧客や社内からの評価もぐっと高まる。