ケチャは、まず缶詰の肉をやめた。続いて新鮮な肉も食べなくなった。いまや厳格なビーガン(完全菜食主義者)だ。しかもケチャは猫である。  動物虐待への懸念から、またネコ科の友人が二酸化炭素排出量を増やさないように、一部の人間は愛猫にビーガン食を与えている。そして(本来は肉食性にもかかわらず)猫もそれが気に入っているようだと飼い主は言う。  「猫用コカインと呼ばれている」。ケチャの飼い主、グレイン・オーキャロルさんはイタリアのビーガン向けキャットフードのブランド「Ami(アミ)」についてこう話す。