中国電子商取引最大手アリババグループの幹部らは2014年、コードネーム「プロジェクトオレンジ」を使い大規模な新規株式公開(IPO)に向けて協議していた。そして現在、香港証券取引所への上場に向けた「プロジェクトタンジェリン」も実を結ぼうとしている。同社は香港IPOで最大150億ドルの調達を計画している。事情に詳しい複数の関係者によると、香港証券取引所はアリババの上場申請を承認した。香港では反政府デモが何カ月にもわたりが続き、デモ隊と警察の暴力的な衝突が見られることもあるが、アリババの上場承認で香港はアジアの金融ハブとして信任を得たことになる。一部関係者によると、アリババは早ければ今週から1週間にわたるロードショー(投資家説明会)を開始する計画。来週にIPO価格を決定し、早ければ再来週に取引が開始される可能性があるという。