さらに10年9月、横浜市中区新港1丁目の赤レンガパーク駐車場でコカインを所持したとして麻薬取締法違反容疑で現行犯逮捕される。

 乗用車に同乗していた前述の女性とは別の交際相手も、覚せい剤を所持していた容疑で逮捕された。2人は覚せい剤について「共同所持」の罪で起訴された。

 この事件の時、田代容疑者が移送される様子がテレビで放映されたが、頬がこけてやせ細った姿をご記憶の読者も多いと思う。

 11年7月の横浜地裁は「常習性が顕著だ」などとして、2度目の実刑判決(懲役3年6月)が言い渡され、府中刑務所で服役することになった。

 事件が発覚する度に反省を口にし、それでも覚せい剤に手を出してしまう田代容疑者。今回の事件を受けて、世間でも「懲りない」「反省がない」「なぜやめられない」「意志が弱いからだ」などと批判する声が上がる。

 しかし、覚せい剤の使用を断ち切ることは並大抵のことではないらしい。

覚せい剤の真の恐ろしさ

 まず「覚せい剤」とは何かを解説しておきたい。

 覚せい剤はアンフェタミン類の精神刺激薬(中枢神経の活動を増加させる薬物。刺激薬、興奮薬とも呼ばれる)を指す。

 脳神経系に作用して心身の働きを一時的に活性化させる(ドーパミン作動性に作用)。覚せい剤精神病と呼ばれる乱用・依存を誘発する中毒症状を起こすことがある。