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若かりし頃に出合ったマンガ
マンガ家・作品のファンとなり追っかける

 少年のころ、心躍らされたマンガやマンガ家を、中年になっても追いかけ続ける人は珍しくない。アラフォーはかつて熱中したマンガ・マンガ家を青春の一ページとして神格化している。作品とマンガ家は崇拝・追っかけの対象であり、新しい作品・マンガ家との出会いを積極的に求めなくてもわりと事足りてしまう。

「桜玉吉作品。ファミコン通信で連載されていた『しあわせのかたち』からのファン。

 桜玉吉は我々世代の最高のアニキみたいなところがあるので、生涯を通じてひそかに追っかけたい」(39歳男性)

 一部のコアなファンから熱烈な支持を受け続けているマンガ家・イラストレーターで、筆者も狂おしいほどのファンであり、この回答をしてくれた知人男性とは氏の作品の話で大いに盛り上がる。体調不良などの事情によって寡作の作家ではあるが、『しあわせのかたち』後期のエッセー調に移行して以降は特に、どの作品も非常にヘビーなパンチと趣がある。現在は『週刊文春』にて『日々我人間』を連載中である。