中国の電子商取引最大手アリババグループは20日、香港での新規株式公開(IPO)で880億香港ドル(約1兆2200億円)を調達したことを明らかにした。公開価格は1株176香港ドルに設定した。これはニューヨーク市場に上場しているアリババの米国預託証券(ADR)の直近終値を2.9%下回る水準だ。中国では「8」は縁起の良い数字だ。社名中の「ババ」の発音は「88」に似ている。香港市場での銘柄コードは「9988」だ。アリババは旺盛な需要を受けて、米国での注文受け付けを早期に終了した。関係者によれば、当初予定していた個人投資家への配分は全体の2.5%だったが、応募倍率が40倍を超えてクローバック条項が発動されたため、10%に相当する5000万株に引き上げられた。